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このプロジェクトについて
過去の資産から
未来の資源へ
デザインの生きた
アーカイブを
めざして
日本の文化と産業を支えてきたデザイン。残念ながら、その多くが貴重な資産でありながら、現在は保護が必要となっています。「DESIGN デザイン design」は、未来の産業振興のために、それらを活用できる資源として整備するプロジェクト。全国のミュージアムや研究施設と連携し、地域ごとのデザインアーカイブをウェブサイトで一元的に集約・公開するという、まったく新しい試みが始まります。
ネットワーク型の
デザインアーカイブの独自性
「DESIGN デザイン design」プロジェクトの特徴として、既存のアーカイブ関連の取りくみを幅広く包含できる点があります。というのも、広い意味でデザインにかんするアーカイブを保有している事業者は、国内でいくつも見られるためです。
具体的には、美術館・博物館・資料館などのミュージアムをはじめ、デザイン関連の研究所や民間の施設などです。しかし、それらへの一覧的なアクセスを提供したり、情報を統合的に扱うことができたりするような仕組みは、これまで実現していませんでした。
わたしたちがデザインアーカイブとして収集していきたいもの。そこには、伝統的な工芸・民藝領域の成果はもちろん、近現代の工業デザインにおけるプロダクトなどもあります。本プロジェクトでは、それぞれについての3Dデータと周辺情報を収集していきます。
協力有識者
順不同
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関 康子
Yasuko Seki
NPO 法人建築思考プラットフォーム(PLAT)
デザインエディター。『AXIS』編集長を経てフリーランスのエディター、ライターとして活動。2001年、子どもの遊び文化を創造するためのトライプラスを設立、ワークショップ、展覧会の企画運営、『おもちゃと遊びのコンシェルジェ』を出版。2015年、NPO法人建築思考プラットフォーム(PLAT)を共同設立、「日本のデザインアーカイブ実態調査」事業を開始。 主な著書(編著)に『世界のおもちゃ100選』(中央公論新社、2003)、『ニッポンのデザイナー100人』(共著、朝日新聞社、2005) 『ニッポンをデザインした巨匠たち』(共著、朝日新聞社、2006)、『倉俣史朗読本』(ADP、2012)『倉俣史朗入門』(ADP、2021)など。
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保坂 健二朗
Kenjiro Hosaka
滋賀県立美術館
滋賀県立美術館ディレクター(館長)。 慶應義塾大学大学院修士課程(美学美術史学専攻)修了。 2000年より20年まで東京国立近代美術館に研究員および主任研究員として勤務、2021年より現職。文化庁「文化審議会文化経済部会」臨時委員、同「文化審議会文化経済部会アート振興ワーキンググループ」専門委員、文化庁・厚生労働省・文化庁「障害者文化芸術活動推進有識者会議」構成員、公益財団法人大林財団推薦選考委員、亀倉雄策賞ゲスト選考委員(第24回、25回)、毎日デザイン賞選考委員(2021-2024)なども務める。
[撮影:木奥恵三] -
田中 正之
Masayuki Tanaka
国立西洋美術館
国立西洋美術館長。1990年東京大学大学院修士課程修了後、ニューヨーク大学美術研究所で学ぶ。専門は西洋近現代美術史。1996年より国立西洋美術館学芸課研究員。武蔵野美術大学造形学部准教授を経て2009年に教授。同大学美術館・図書館館長、造形研究センター長も務めた。2021年4月より現職。
[撮影:稲口俊太] -
川口 雅子
Masako Kawaguchi
国立アートリサーチセンター
国立アートリサーチセンター情報資源グループリーダー。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。ポーラ美術館、国立西洋美術館を経て、2023年より現職。日本のアートに関するリサーチポータルサイト「アートプラットフォームジャパン(APJ)」運営に携わる。共編著に『松方コレクション 西洋美術全作品』全2巻(国立西洋美術館、2018–2019年)。内閣府「魅力ある新国立公文書館の展示・運営の在り方に関する検討会」構成員、日本博物館協会「(文化庁委託事業)新登録制度推進事業」アドバイザリーボード委員、奈良美智財団ウェブ版カタログレゾネ制作アドバイザーなども務める。
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岩井 美恵子
Mieko Iwai
国立工芸館
国立工芸館工芸課長。成城大学大学院文学研究科美学美術史専攻博士課程前期修了。岐阜県現代陶芸美術館、パナソニック汐留美術館、東京国立近代美術館工芸課を経て、2022年より現職。文化庁「文化審議会専門委員(文化財分科会)」、公益財団法人三谷文化芸術保護情報発信事業財団選考・諮問委員、国際交流基金「令和7年度石橋財団・国際交流基金 日本美術リサーチフェローシップ」審査、日本伝統工芸展陶芸部門第一次鑑査委員(第70回、71回)なども務める。
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横山 いくこ
Ikko Yokomaya
M+リードキュレーター、デザイン&建築
2016年より香港西九文化区内にある視覚文化の美術館M+にて現職を務める。1995−2016年スウェーデン在住。ストックホルムを拠点にコンストファック/スウェーデン国立芸術工芸デザイン大学の展示主任、及びフリーランスのキュレーター、ライターとして活動。2008年よりデザインやアートのリサーチ&プロダクションを行うNPO「Editions in Craft」を主宰し、主に南アフリカでのプロジェクトに関わる。ICAM国際建築美術館連盟共プレジデント、CHAT Centre for Heritage Arts & Textilesアドバイザリーコミッティーメンバー(香港)、文化庁文化審議会専門委員、Design-DESIGN MUSUEMコミッティーメンバー、国立アートリサーチセンター専門委員。
[撮影:Zaref Khan] -
野見山 桜
Sakura Nomiyama
五十嵐威暢アーカイブ(金沢工業大学) ディレクター
パーソンズ・スクール・オブ・デザインでデザイン史とキュレトリアルスタディーズの修士号を取得。東京国立近代美術館勤務を経て、現在は五十嵐威暢アーカイブのディレクターを務めながら、デザインに関する展覧会の企画、書籍・雑誌のテキスト執筆、翻訳などを行う。近年の仕事に書籍『Igarashi Takenobu A to Z』(Thames & Hudson、2020年)、展覧会『DESIGN MUSEUM JAPAN展2024~集めてつなごう 日本のデザイン~』(国立新美術館、2024年)などがある。
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川上 典李子
Noriko Kawakami
21_21 DEISN SIGHT アソシエイトディレクター、デザインジャーナリスト
1986年株式会社アクシス入社、デザイン誌『AXIS』編集室を経て1994年に独立、デザインジャーナリストとして活動を続けている。21_21 DESIGN SIGHTには開館前準備より関わり、2007年の開館以来アソシエイトディレクター。他にも国内外の美術館でのデザイン展にゲストキュレーター等として関わっており、主な展覧会に「Japanese Design Today 100」(2014年、国際交流基金)、「Japon-Japonismes.Objets inspirés,1867-2018」(2018年、パリ装飾美術館)。2023年「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」(京都市京セラ美術館)監修など。富山県美術館デザイン・ディレクター。武蔵野美術大学客員教授。
[撮影:Kenichi Yamaguchi]