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デザイン資源のデジタルアーカイブ
所蔵分類名称(登録名)
パンプス「食べる靴−すき焼き」
Pumps “Eatable shoes – Sukiyaki”
- カテゴリー
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- #Fashion
- 制作年(初号)
1984
- 発売年
1984
- 製作者
熊谷登喜夫
- 販売元
展示会「食べる靴」(1984年 EBIS STUDIO、東京)のための特別制作。販売しておりません。
- 製造元
トキオ・クマガイ・インタ-ナショナル
- サイズ
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W80 × D235 × H130 mm
- 素材・技法
赤と白の樹脂
- 意匠登録番号
不明
- 肖像権・パブリシティ権保持者
該当なし
- 著作権登録番号
不明
- 所蔵についての問い合わせ先
公益財団法人 京都服飾文化研究財団 学芸課
- データ出典
3-5 寄贈時の情報 6 関係者へのインタビュー 7 年代より推定 8 KCIで計測 9 目視による同定 10-11 『Zoom』1986年2月号(エイチ・ティー出版)、関係者のインタビューなど 11 「身体の夢─ファッションor見えないコルセット」展図録(京都服飾文化研究財団 1999年)、石関亮「熊谷登喜夫:軽やかに時を超えた靴デザイナー」『Fashion Talks…』 Vol. 15(京都服飾文化研究財団)など
食品サンプルの手法を応用し、肉の質感を表現したパンプス。
詳細説明
すき焼き肉の質感をスーパー・リアリスティックに表現したキッチュな靴。日本の食品サンプルの手法を応用している。本品は、赤飯、パフェなどの様々な食物をモチーフにした「食べる靴」シリーズの一点。かつてエルザ・スキャパレリはダリの発想をヒントにパンプス形の帽子で人々に新鮮なショックを与えたが、熊谷登喜夫(1947-1987)は食物で足元を飾ってみせた。
熊谷は文化服装学院デザイン専攻科卒業後、1970年に渡仏。フリーランスのデザイナーとしてカステルバジャックやフィオルッチのデザインを手がけ、靴のデザインで評価を得た。1981年、パリのヴィクトワール広場に婦人靴を中心に服やアクセサリーを扱うブティック「トキオ・クマガイ」を開店。ダリやポロックといったアーティストの作風を自由に採り入れるなど、楽しく、機知に富んだ、ファッショナブルな靴が世界的な評価を得た。1983 年、東京にトキオ・クマガイ・インタ-ナショナル株式会社を設立。同社は翌年イトキン株式会社の傘下に入り、日本でも靴の生産・販売を本格化する。1987年、第5回毎日ファッション大賞を受賞するも40歳の若さで他界した。
[Photo:©The Kyoto Costume Institute, Bequest of Mr. Tokio Kumagaï, Photo by Masayuki Hayashi]