JAPAN Design Resource Database

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デザイン資源のデジタルアーカイブ

  • 輸出用室内着

所蔵分類名称(登録名)

輸出用室内着

Indoor wear for export

カテゴリー
  • #Fashion
制作年(初号)

1906

発売年

1906

製作者

飯田髙島屋

販売元

飯田髙島屋

サイズ

W147 × H162 mm

素材・技法

グレーの絹平織。桜の木に留まる孔雀の刺繍。袖口に組紐と房飾り。ピンクの𧘱。裏地は羽二重。

意匠登録番号

不明

肖像権・パブリシティ権保持者

該当なし

著作権登録番号

不明

所蔵についての問い合わせ先

公益財団法人 京都服飾文化研究財団 学芸課

データ出典

3-4:KCIの調査による
5-6:本品レーベル S.Iida “TAKASHIMAYA” SILKS & EMBROIERIES. KYOTO
9:KCIの同定
10-11:「ファッションとアート 麗しき東西交流」展図録 作品解説(横浜美術館 2017年4月15日(土)~6月25日(日))

明治期、欧米市場向けに輸出された室内着としてのキモノ。

詳細説明

西洋市場に向けて輸出されたおしゃれな室内着としてのキモノ。桜と孔雀の大胆な刺繍、脇に嵌め込まれたマチ布、裾に向かってゆるやかに広がった身頃、カーブした衿など西洋市場向けにアレンジされている。髙島屋の前身である飯田髙島屋は、明治期の大手呉服店。19世紀末から積極的に貿易事業を展開していた。
異国の鳥である孔雀は、日本の美術工芸品のモチーフとしてたびたび登場し、西欧では日本と関連付けられていた。孔雀は、古くは589年に新羅が推古天皇に寄贈した記録があり、以後もしばしば輸入され、珍しい動物として見せ物小屋にかけられた。江戸初年頃から孔雀文様のきものが見られ、特に江戸後期の風俗画に多い。画家ホイッスラーは「ピーコック・ルーム」で壁面に孔雀を描き、暖炉の上にはきものを着た女性像《バラ色と銀:陶磁の国の姫君》(1863-64年、フリア美術館蔵)を飾っている。

[Photo:©The Kyoto Costume Institute]