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デザイン資源のデジタルアーカイブ
所蔵分類名称(登録名)
ウィシュレットG
Washlet G
- カテゴリー
-
- #Product
- 制作年(初号)
1980
- 発売年
1980
- 販売元
TOTO株式会社
- 製造元
TOTO株式会社
- サイズ
-
W540 × D490 × H350 mm
- 素材・技法
ABS樹脂
- 意匠登録番号
不明
- 肖像権・パブリシティ権保持者
該当なし
- 著作権登録番号
不明
- 関連リンク
- 所蔵についての問い合わせ先
TOTOミュージアム
- データ出典
TOTO百年史
第9章 さらなるマーケット志向を目指して 1980-1984
特別編 4.ウォシュレット(R)革新は日常へ、そして世界へ
日本のトイレ文化に革命を起こしたウォシュレット®
詳細説明
TOTOが新規分野への挑戦を進めていた1978年11月、「清潔で快適なトイレを求めるニーズへの対応」をテーマに、1964年12月から医療用として輸入販売をしていた「ウォッシュエアシート」をベースにした、新たな温水洗浄便座の開発を決定した。これが、初代「ウォッシュレット」誕生の一歩である。
商品開発において、デザイン・人間工学的な知見、エレクトロニクス技術の採用など、総合的な検討を加え、温水の温度・ノズルの位置や洗浄角度など、それぞれに最適な条件を探るため社内での実験を繰り返し、徹底的に改良を加えた。このときに導き出された温水の温度や、ノズルの吐水角度などは、現在の商品開発にも欠かすことのできない重要なデータである。温水洗浄便座の開発の中でも大きなポイントは、温水の温度制御をいかにして精緻(せいち)なものにするかであった。TOTOは、特殊な樹脂でコーティングしたIC(Integrated Circuit:集積回路)をプラスチック製の防護カバーで覆うことで、水がかかると漏電する可能性のあるトイレ空間で、安全とICによる制御を両立し、更に洗浄・暖房便座などの各ユニットに温度センサーを組み込み、きめ細かな温度制御を実現した。
こうして1980年6月、TOTOの独自開発による温水洗浄便座が誕生し、「ウォシュレット」と名付けた。そこには、「これからは洗う時代です。洗いましょう」、つまり、「レッツ・ウォシュ」という意味を込めた。
発売当初は「おしりだって、洗ってほしい。」というキャッチコピーが新鮮であったが、今では国内では当たり前の生活習慣として根付き、多くの公共施設、オフィスなどにも採用が進み、あらゆる場所で温水洗浄便座の快適さを享受できるようになった。2024年現在、国内の温水洗浄便座の世帯普及率(2人以上)は80%を超えている。
※「ウォシュレット」は、TOTO株式会社の登録商標です。