JAPAN Design Resource Database

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デザイン資源のデジタルアーカイブ

  • ネオレストEX

所蔵分類名称(登録名)

ネオレストEX

Neorest EX

カテゴリー
  • #Product
制作年(初号)

1993

発売年

1993

販売元

TOTO株式会社

製造元

TOTO株式会社

サイズ

W450 × D820 × H570 mm

素材・技法

陶器、ABS樹脂

意匠登録番号

不明

肖像権・パブリシティ権保持者

該当なし

著作権登録番号

不明

関連リンク
所蔵についての問い合わせ先

TOTOミュージアム

データ出典

TOTO百年史
第11章 激動する経済情勢の中で

次世代トイレを切り拓いたネオレストEX

詳細説明

1993年、“ネオ(新しい)”と“レスト(レストルーム)”を合わせ、 次世代トイレの意味を込めた「ネオレストEX」を発売した。その開発のスタートは、1988年、「THE BENKI プロジェクト」と名付けられたプロジェクトにさかのぼる。開発チームに与えられたテーマは、「便器ではない便器を作れ」。すなわち、業界のパイオニアとしてこれまでの便器のイメージを一新する次世代の便器を提供しようと考えた。
すでに社会的な要請が高まっていた節水化と新たなトイレ空間の創造という2つのニーズに応え、ネオレストEXは従来の40%減となる大幅な節水(大8L、小6L)と、タンクの無いローシルエットデザインを実現した。これらを可能にしたのは、TOTOが蓄積してきたエレクトロニクス技術と、コンピューターシミュレーションによる流体解析により新たに開発された便器洗浄方式であった。シーケンシャルバルブ方式とは、一連の便器洗浄を段階的なステップ「リム(便器のフチ)から水を流して便鉢を洗う→排水路にサイホン現象を起こさせるためにゼット穴から勢いのある水を噴出する→その後再びリムから水を流して水を溜める」に分けて考え、マイクロコンピューターを使ってバルブを自動的に制御する、まったく新しい技術であった。この大幅な節水とローシルエットデザインの実現により、トイレの器具構成や器具周りがすっきりし、トイレの空間構成などのデザインの幅が広がり自由度が増した。「ネオレストEX」は、1993年にグッドデザイン賞も受賞するなど、性能のみならずデザイン面でも評価を受けており、その後の便器の開発に大きな影響を与えている。