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デザイン資源のデジタルアーカイブ
所蔵分類名称(登録名)
肘掛椅子
Armchair
- カテゴリー
-
- #Product
- 制作年(初号)
1930
- 製作者
型而工房
- サイズ
-
W540 × D543 × H735 mm
- 素材・技法
木(楢)、力裂
- 意匠登録番号
登録なし
- 肖像権・パブリシティ権保持者
該当なし
- 著作権登録番号
登録なし
- 所蔵についての問い合わせ先
松戸市教育委員会 文化財保存活用課 美術館準備室
- データ出典
松戸市教育委員会『結成80周年 モダンデザインの先駆 型而工房展』(財)松戸市文化振興財団、2008年
日本のモダンデザインの先駆、型而工房
詳細説明
1928年、東京高等工芸学校講師であった蔵田周忠を中心に家具の研究グループである型而工房が結成され、後に学生だった豊口克平や剣持勇が加わった。
彼らの目的は日本の住まいに合った、機能的で造形が優れた家具を安価に量産することにあった。そのため、当時の平均的な家計や家屋の収納量、日本人の体格の計測などを行い、集計したデータをデザインに反映させた。機能主義をベースとした合理的なデザインからは、ドイツのデザイン学校、バウハウスへの意識がうかがえる。
《肘掛椅子》には日本家屋での椅子式の生活を想定し、畳ずりが付いている。本作は流通前段のプロトタイプだが、型而工房の理念を表した重要な作品である。素材にはコストダウンと量産化を意図したためか、当時まだ一般的ではなかったナラが採用されており、ナラ材の研究を行っていた東京高等工芸学校木材工芸科教授であった木檜恕一の影響が見える。