Database / I I I I
デザイン資源のデジタルアーカイブ
所蔵分類名称(登録名)
Miss Blanche(ミス・ブランチ)
Miss Blanche
- カテゴリー
-
- #Product
- 制作年(初号)
1988
- 発売年
1989
- 製作者
倉俣史朗(デザイン)株式会社イシマル(製作)
- サイズ
-
W620 × D600 × H875 mm
- 素材・技法
アクリル樹脂・造花・アルマイト染色仕上げのアルミニウムパイプ
- 意匠登録番号
不明
- 肖像権・パブリシティ権保持者
不明
- 著作権登録番号
不明
- 所蔵についての問い合わせ先
大阪中之島美術館
- データ出典
稲塚展子他編『倉俣史朗のデザインー記憶のなかの小宇宙』(2023年、朝日新聞社)|原美術館他編『倉俣史朗』(2008年、クラマタデザイン事務所)
1988年、「KAGU 東京デザイナーズウィーク ’88」にて最初に発表され、その翌89年、パリのギャルリー・イヴ・ガストゥで開催された個展「Shiro Kuramata」でも展示された作品。《ミス・ブランチ(Miss Blanche)》という名称は、倉俣が観たという映画「欲望という名の電車」の主人公ブランチ・デュボアに由来する。彼女が身に着けていた、または彼女の衣服の模様だったとされる赤いバラが浮遊しているかのようなアクリルの椅子である。アルミニウムパイプの脚は取り外すことができる。
詳細説明
映画「欲望という名の電車」は、1947年初演のテネシー・ウィリアムスによる戯曲『欲望という名の電車』が映画化されたものである。名家の女性の零落と当時としては衝撃的な性行動をその内容に含む戯曲で、偽りの姿をまとい幸せを求めたブランチ・デュボアが、真実が暴露されることによって精神的な崩壊に至るという悲劇的な内容。映画ではヴィヴィアン・リーがブランチを演じた。倉俣が観たとされる映画はモノクロであり、実際には「赤い」バラは登場しない。倉俣の話には倉俣にしか見えていないものが登場すると、当時クラマタデザイン事務所に所属していたスタッフが語っている。《ミス・ブランチ》は、倉俣によるデザインの実現を支えてきた株式会社イシマルで、試作を繰り返しながら製作された。